ひよころ鶏園の鶏たち

薬師おうはん(横斑プリマスロック)

ひよころ鶏園の開園以来飼養を続けている知る人ぞ知る鶏です。

横斑プリマスロックは、かつて新潟の農家の庭先で軍鶏と並んでよく飼われていた卵肉兼用種です。ご高齢の方達は、『ブリモス』や『ブリモウス』と呼んで懐かしがってくれます。

また、独特の白と黒のさざ波模様とコロコロとよく太った美しい姿から、『碁石』とも呼ばれます。鶏園に遊びに来られて初めてその姿を見られると、「これはなんという鶏ですか?」と聞かれる方もいらっしゃいます。ご自身の知る鶏と全く異なっており、鶏には見えなかった様です。

 あまり知られていませんが、明治初期(1886年)に日本に導入され、地鶏の規格であるJAS法でもれっきとした地鶏に列される正真正銘の100%地鶏です。しかし、横文字も相まって一般的な知名度はイマイチですが、欧米では人懐こい性格と、何でもよく食べ・よく太り・よく卵を産む事もあって、庭の鶏として長く愛され続けています。

 現在ひよころ鶏園で飼養する横斑プリマスロックは、独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場(愛知県岡崎市)で開発された『岡崎おうはん』という品種を飼養しています。

岡崎おうはんは、横斑プリマスロックとロードアイランドレッド(注1)を交配したJAS法上100%地鶏になります。

 (注1)ロードアイランドレッドとは、明治に(1904年)導入されJAS法で地鶏とされており、比内地鶏や土佐ジローなどの現代地鶏の親として利用される立派な地鶏です。

 横斑プリマスロックは、近年では産卵率と飼料効率の観点から飼う人も少なくなり、スーパーなどの量販店や産直でもめったに出会えませんが、知る人ぞ知る美味しい卵を産む鶏です。生産者の川内も初めてこの鶏の卵を食べた時に非常に感動し、鶏園を始めた当初から飼育する一番のお気に入りで思いのこもった鶏であります。

 当鶏園の卵でもし迷われたら、濃厚な卵なら横斑プリマスロックをおすすめします。

 横斑プリマスロックの卵は、他の品種に比べて卵殻の色にややムラっ気がありますが、良い時は非常にしっかりとした硬い殻に茶系の濃厚な色の素晴らしい卵になります。しかし、やや退色する傾向も多く、『スプラッシュ』と言われる、斑点が入りやすいのも特徴となります。その様な退色したボケ玉やスプラッシュの入った卵を毎日手作業で取り除き、お客様には卵殻と色がしっかりとした素敵な横斑プリマスロックの卵をお届けする事を心がけています。


 味の特徴は、味の中心となる黄身が通常の卵よりひと回り大きく改良されておりますが、横斑特有のねっとりとした感じと甘味はそのまま生きています。

卵の色も味も自然なままです。お醤油などをドボドボとかけると卵の繊細な味はよく分からなくなります。 

 ぜひ、はじめは良質な天然塩(コチラ)をほんの少し振りかけて、横斑特有のねっとり濃厚な甘みを味わってみて下さい。 そして、ひよころ鶏園の特徴である人工飼料・ビタミン剤・抗生物質などを一切使用せず地元のお米を中心とした餌づくりと、のびのふびと育む環境が卵独特の内臓臭さを殆ど感じさせないので、横斑プリマスロックの本当の美味しさを味わう事が出来ます。

 卵のコクや濃厚さは、色と同様に飼料でかなり調整が出来ますが、ひよころ鶏園ではメチオニンやリジンなど必須アミノ酸の摂取の為に良質な鰹節粉末を必要な量のみ給与しており、卵を濃厚な味にする目的での使用は一切していません。

 少量多品目の自然由来の飼料を、極力国産で鶏達に給与する事が自分たちの考える安心・安全であり、アレルギー等の原因となりえる物質の排除につながると考えています。


 のびのびと自由に大地を動き回り、地元で収穫されるお米など自然の飼料のみでゆったりと育んだひよころ鶏園の卵は、炭酸ガスをたっぷりと含んでうっすらと黄色味を帯びギュッと詰まったような白身が、山野草や乾草に由来する柔らかなレモンイエロー色の黄身をしっかりと包み込んで放しません。


認知度は他の鶏よりも低いですが、非常に美味しい卵で産卵量も他の地鶏よりも多く、当鶏園の地鶏の中では最も低価格で提供可能です。


 ※ 地鶏の定義ですが、横文字も多く、「???」と感じる人も沢山おります。現在の地鶏の定義は農水省が平成11年に定めた日本農林規格がより所となっており39品種が登録され、血液百分率で50%以上と定められています。

http://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/kokuji/k0001034.html

『農林水産省HPから、地鶏肉の日本農林規格』


 誰もが良く知る品種からなじみの無い品種までありますが、横斑やロードは、比内鶏など明治以前から受け継がれる地鶏を、経済ベースに乗せるのに問題になる大型化・多産化・受精率の向上などの課題を元の地鶏の味や風味を極力落とさないで改良する為に陰ながら活躍している優秀な品種です。

 

 ※ 今は、各県でオリジナルの地鶏を造ろうという動きが進み、地鶏も沢山品種がありますが基本は39品種の血を50%以上引いている事が条件となります。


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