ひよころ鶏園の鶏たち
あずさ(ひよころ鶏園のたまご)
あずさ(通称:ひよころ鶏園のたまご)は、当鶏園内で唯一の地鶏ではなく純国産赤鶏です。
現在、国内で純国産赤鶏を供給出来る孵化場は3社しかなく、そのうちの一つの小松孵化場さんの品種になります。
外見は、現在赤たまごの大半を生産しているボリスブラウンとほとんど変わらず、ボリスブラウンやゴトウモミジと一緒にすると見分けるのは非常に難しいです。
しかし、外見的な特徴が同じであれば卵も同じかと思われがちですが、食の嗜好性が3種とも異なり、あずさは昔の赤鶏の特徴である雑食性を良く残している為、何でも非常に良く食べます。
外見的な特徴と共に内面的な特徴も品種によりそれぞれ大きく異なり、あずさは非常に人懐っこく砂浴びが大好きでとても活発な鶏です。
ゲージで飼う事を前提とした鶏は、こういった習性が薄くなってしまい平飼いや放飼いで飼っても大人しい為に違いがなかな生まれないのですが、鶏を自由な環境で飼育すると好奇心旺盛な人懐っこい鶏になります。
また、あずさは産み始めから52g前後の卵を産み出し、他の品種よりも早く大きくなります。
現在、M-MLの卵が市場の主流となり、LLなど大きな卵は市場価値が低下します。その為、採卵期間中も規格にあったサイズを出来るだけ維持出来る鶏が良い鶏とされ、育種もやや小さめの卵を産む鶏が選抜されますが、あずさは田舎で喜ばれる大きめの卵になります。
味の特徴は、当鶏園の卵の中では卵らしい臭さがあり、昔ながらの卵の味を感じる事が出来ます。
一般配合飼料を一切使用しないひよころ鶏園では、玄米や大豆・ゴマなどの穀類の他に、酒粕やビールモルト・オカラ(サイレージ)・干し草などを与える為、こういった副食にあたる飼料を良く食べてくれると、たまごの味に広がりが生まれ、『ひよころ鶏園の味』になります。